スケッチは3分

クロッキーが苦手だ。
どうも、対象物に向かうと脳みそがフル回転ですぐに酸素不足に陥ってしまう。

デッサンならば細かいところを正確に描く必要があるけど、クロッキーではそうではない。きっと細かいとこに目がいってしまって全体をうまくとらえられないんだと思うんだけど、デッサンだけでなく他のことでも大局見ずに事を進めると失敗するので「スケッチは3分」という本を買ってみた。

スケッチは3分 (光文社新書)スケッチは3分 (光文社新書)この本は、いかにメモとしてのスケッチを早く書き上げるかを様々な例をあげ、実際に著者が描いたスケッチとともにそれぞれのポイントを解説している。

なかにはいかにも簡単そうなものから、おいおいこんなの写真でとれば...とか思うのもあるけれど、また写真をメモとして使う場合とスケッチをする場合とのメリット・デメリットまでも解説されていて、「私には絵心なんてないから無理」という人でも読み終わった後はちょっとメモ帳とボールペンでも買ってこようかなと思わせてくれる。

ただ、この本を単純に「絵を描く」ための教則本としては不十分。
絵描きになりたい人は違う本を選んだ方がいい。

では、この本は誰が読むのか。

本の中では、3分で描くことを最優先事項としていて、そのためにはどうするべきかというのが随所で強調されている。
それはすなわち、「どれだけ精細に描くか」ではなく「何を描いて何を省くか」を意識しながら出来る限り素早くそのものだと判るところまでに集中しえて描くことでその対象物のポイントを掴み理解することにあるんじゃないだろうか。

実際の絵やスケッチだけでなく、この本を読んで俯瞰的に物事を見られるようになればスケッチなんて描けなくてもこの本を買う価値はあると思う。

ちなみにこの本の著者は他にもスケッチ本を出しているので気になる人はその辺も参考に。
山田 雅夫

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スケッチは3分 (光文社新書)
山田 雅夫

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by G-Tools , 2007/09/09