六番目の小夜子

最近本を読むようになって気づいたのが、本の方が描写が細かいんじゃないのかと思う。

NHKで昔に「ドラマ愛の詩」枠でやっていた「六番目の小夜子」というドラマがあった。このドラマにも原作の小説があり改めて読み返してみるとドラマでは気づかなかった描写が印象深かったりと気づかされる事が多い。
ドラマの主演は鈴木杏と栗山千明。

六番目の小夜子当時は栗山千明と劇中の津村小夜子のミステリアスな印象がおおきくだぶり、その後にゴーゴー夕張や実はオタクなんて思いもよらなかったYO。

最近になってこのドラマの同名の原作「六番目の小夜子」を読んでみたくなったので文庫版を買ってみると、ドラマと違い主人公たちは高校生。少し大人びた描写があるりドラマを無邪気に楽しんだ人でも、十分楽しめる。

プロローグでは犯人と探偵のゲームを紹介し、そのゲームの持つスリリングな雰囲気を読者に刷り込みつつ物語は「不安」を感じさせながら始まる。

その不安は恩田陸特有の(といってもまだ2冊しか読んでないけど)細かな描写と読者である自分たちがその昔、主人公たちと同じように感じていたかもしれない鬱屈したというかなんともいえない不安感を再び呼び起こしてくれるような感じがする。

それでもその呼び起こされた不安はけっして不快なものではなく、むしろワクワクするような不安で、読み進めていくとどんどん、どんどん不安になる。もちろんいい意味で。

こういったところがドラマでは気づかなかったところで、大筋のストーリーやカナメのアイテムは変わらないのに十分に、特にドラマを楽しく見ていた人には十二分に楽しめる一冊だと思う。

六番目の小夜子
六番目の小夜子
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恩田 陸
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