天使と悪魔

正直、期待してなかったです。
だって、科学と宗教の対立とかエンターテインメントで描くなんてとてもチープになっちゃうんだもん。
きっとまじめに語ったら
「どこからが科学でどこかが宗教なのかなんてわからない領域があるからおもしろいのに!><」

でも、観に行ってみた。

大筋の流れはテキトーに公式サイトをみてもらってもいいんですがこんな感じ。

CERNで反物質生成実験
一部の研究者が反物質を保存!に成功
そのうち一個が盗まれる
その昔、バチカンと対立した科学っぽい秘密結社の仕業っぽい
反物質を反応させるよってバチカン脅迫される
暗号といてむにゃむにゃ。

つ、突っ込みどころがいっぱい!
いきなり映画の冒頭で反物質を保存!とか、えぇーそれどんな技術!
とか、魅力を半減させるような設定が香ばしかったです。

反物質について - Yahoo!知恵袋
asahi.com(朝日新聞社):東大教授、映画に科学で反論「反物質で爆弾、不可能」 - サイエンス
J-GLOBAL - レーザー冷却による反物質貯蔵シミュレーシ... 【研究課題】
物理屋往復書簡: コメント: Re:『天使と悪魔』と反物質
(このあたりが感想がしっくりくる)

まぁ、それをのぞけば映画を最近観てなかった僕はすんごい楽しめた映画。

科学と宗教なんてチープなテーマで終わるんじゃなく、しっかりと科学と宗教の対立だけじゃなくて、最後にはきれいにおさめてくれる。

印象的なシーンでは、事件の実行犯が最後の枢機卿を車に乗せて自分のけがに痛み止めを打っているシーン。

「私は罪深い」
「なぜ、こんなひどく苦しむようなやり方をする必要があるんだ。」

みたいなことをつぶやいていたと思うんだけど、もしかしたらこいつは人一倍、信心深い中も知れないし、終盤の黒幕がわかるシーンでは、それまでの観たシーンがフラッシュバックのように思い返されて

(あーこいつが!)
(あんなところで、もっともらしくしていたのに!くそ!裏切りやがって!)

とか、一人で憤ってしまったりしてまんまと映画の中に引きずり込まれて、見事に物語の術中にはまってしまってるのです。

さらには、コンクラーベを取り仕切る役の枢機卿が終盤のたとえ奇跡っぽいことがおこったとしても感情的になるべきではない、と説得して回るも「まさに救世主!登場!」後のまわりの期待と枢機卿たちを説得できずに悔しさをにじませるシーンは、とても感慨深く当然それにいたる伏線は張られていて、「反論できないよね、うんうん。」とか一緒に寂しくなっちゃったよ。

前半から中盤にかけての謎解きの部分は、謎を解いたら次の謎のヒントが出てきてまた次のヒントを求めて...なんて展開なんだけど、まぁその謎がもっともらしいし、謎の解き方が強引すぎて、なんて超能力者!とかおもったり、

「公開初日で並んで映画館に入ってるはずなのにそりゃ横のおじさんも寝息を立てて寝るよ!」

ってな展開だけど、謎解きが終わってからが本番です。
寝ないでがんばってください。
そしてちゃんとラストを観て、枢機卿の最後の一言を聞いてください。

意見や思想が違えど、他人に暖かい配慮を忘れてはならないと思わしてくれるすばらしい映画でした。

天使と悪魔 - オフィシャルサイト

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ちょっとダ・ヴィンチ・コードもみてみようかと思った