ゴールデンスランバー

知り合いに伊坂幸太郎好きがいて、ちょうど年末から映画「ゴールデンスランバー」のテレビCMがやっていたので、借りてみた。

ゴールデンスランバーいままでに伊坂幸太郎の本は「オーデュポンの祈り」「ラッシュライフ」「重力ピエロ」の3つを読んだ程度なんだけど、これぐらい読めば伊坂幸太郎の作風がだいたいわかったりするので、「ゴールデンスランバー」もあいかわらずの、伊坂幸太郎テイスト。

伊坂幸太郎と言えば、前半はほとんど動きが無いように見えて後半になるととたんに、展開が早くなっていく感じでその、ゆっくりお話しながら散歩しているつもりだったのに、ふざけて歩くスピードあげてたりしてなんだか楽しくなって、気づいたら悪ノリしすぎておもいっきり走り出してしまってるような、気づいたら疾走感に巻き込まれている感じがするストーリー展開が楽しいかも。

「ゴールデンスランバー」でもあいかわらず、舞台は仙台。
冒頭からケネディの暗殺をほのめかした、パレード、首脳暗殺、教科書ビルというキーワードが飛び込んでくる割に、いつまでたっても「ケネディ暗殺みたい」と物語の中では言及されないんで、

「なに?テトラちゃんみたいに知らないふりゲーム?」
「それにしちゃ、安直すぎない?」

とか、やきもきさせられたけど、そこはちゃんと中盤で「オズワルドにされるぞ!」って言ってくれるので安心安心。

ケネディの暗殺はとりあえず、最初っから伏線張りまくり(と気づくのは後半)で、「想い出話」とか、「病院のテレビ」とか「変なルポライター」の話ばっかりでなかなか物語が展開せずにだらだら(でも重要)とすすんで、読みすすめて中盤から後半になってくると「あ、コレ!」とかニヤニヤしっぱなしで、一気に「想い出話がココで!」とか「病院が!」とか「やっぱりはめられてた!」を走り抜けながらビュンビュンと横目を通り過ぎて行ってしまうので、前半こそ十分に注意して読んでいただきたい。

そして、ロッキーの花火(というか、轟がこんなところで!)を見ながら懐かしい友人の事を思い出してたまには連絡しようかなって思っていただきたいです。
やっぱり持つべきものは友人だなー、若い頃にもっとバカばっかやっとけばよかったなーとか、読みながら感慨にふけってしまうことうけあいです。
ちょっと最近懐かしい人たちと会うことが多かったので、寂しくなってしまいましたヨ。

ところで、この「ゴールデンスランバー」を読むきっかけになったのは年末からやっていた映画のテレビCMなんだけど、常々、伊坂幸太郎って映像化に向いていないんじゃないかと思ってたりして。
だって、あの前半のもったりした感じって

「映画館の間で持つのか?」

とか思ったりするわけですよ。

でも、映画「ゴールデンスランバー」のテレビCMを見てみたら青柳君は走ってるし、小鳩沢はぶっ放すし、ロッキーの花火は上がるし、意外にも楽しそうで、もしかしたら僕なんかが心配することなく、ちゃんと派手に盛りがる映画なのかもしれない。
そして、最後のラストシーンでニヤニヤしながら

「たいへんよくできました」

って、はなまるをあげたくなるかも。

ゴールデンスランバー

個人的には伊坂幸太郎に初めて触れたからかもしれないけれど、オーデュポンの祈りがオススメ。

オーデュボンの祈り (新潮ミステリー倶楽部)ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)重力ピエロ

映画は...見てません...
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